2017年6月17日土曜日

2017年04月22日号 久々に楽器ネタ(Hofnerバイオリンベース)


久々に楽器ネタ

■ はじめに

楽器のブランドや名前は知らなくても、バナー画像の形のベースをご存知の方は多いですよね。
ご存知、ポール・マッカートニーの愛用の、ドイツのHofner(※)のバイオリンベースです。(※正確にはoの上に・が2個、発音的にはヘフナーとホフナーの中間ぐらいです)
お値段は、ドイツ本国製で30万円台、中国製で13万円台、そして貧乏なKanatecでも手が届くかもしれないインドネシア製なら5万円台です。
中国製とインドネシア製は、正規メーカーが作るコピーモデルって感じですね。FenderにもUSA本国製の他にメキシコ製や日本製や更に格安なSquier、GibsonにもEpiphoneとか激安のマエストロという”低価格の公認コピーモデル”があります。

■ ハードオフ小田原鴨宮店にて

暇つぶしにプラッと立ち寄ったハードオフ小田原鴨宮店に、ヘッド部分にちょっとだけ傷があるIgnition Bassというインドネシア製の最安価版が、中古で¥25,000(税抜き)で売っていました。新品だと定価が¥58,000なので、新品価格の約4割になります。
こちらのお店では、以前より中国製のHofnerの中古や、昔々のグレコの中古のバイオリンベースが置いてあったのですが、中国製は今ひとつネットの評判がよろしく無い上にお値段も結構な額、グレコの方は至る所に経年劣化が進んでおり、双方とも買う気にはなりませんでした。
でも、今回のIgnition Bassはお値段もお手頃、ヘッド以外には傷無しで、さらにお約束のフラットワウンドの弦に交換済みです。(バイオリンベース用のフラットワウンドの弦って、結構特殊で値段も高いんですよね)
店員さんに確認したところ、(かなりチャチな)Hofnerのロゴ入りソフトケースも付属しており、自転車でもお持ち帰り出来ます。
・・・ということで、お買い上げ決定です。今を遡ること40年程前からずっと欲しかったバイオリンベースの(広い意味で)本物をやっと手に入れることが出来ました。めでたし、めでたし。。。

■ 改造しよう!

まあ値段が値段なので当たり前ですが、バナー画像にあるドイツ本国版の39万円の物と比較すると、あれこれ見た目が異なっています。

【Before】Ignition Bass純正状態
材質や重要部品の品質はどうにもならないとして、せめて見た目だけでも39万円の物に近づけたいですよね。仕入れ価格も2万5千円(税抜き)とお手頃だったので、心置きなく壊さない程度に改造してみましょう!


【コントロールノブの交換:¥100(税抜き)】
特に使用上の問題は全くありませんが、ノブの色と形が全く異なります。
それほど高い部品ではないので、ケチらなくても良いと思うんですが、やはり39万円もお金を出してくれた人との差別化は必要ですよね。
楽器のパーツを買うなら御茶ノ水が一番なので、駅からちょっと離れた「楽器センター」というお店からチェックを開始したところ、なんとGreco製のバイオリンベース(風)のノブが、2個で100円で売っていました。
店員さんに「Ignition Bassでも使えるかな?」と聞いてみたところ、「ポッドの軸にインチとミリサイズがあり、こちらはミリサイズ。多分合わないのでは?」とのお答え。
Kanatec的には、ドイツ製品ならミリサイズのはずだし、まあ合わなくても100円なのでダメ元という感じで購入して来ました。
帰宅後すぐに、元々付いていた黒いノブを外し、純正風のティーカップ・ノブを刺してみたところピッタリです。ということで、Ignition Bassのポッドの軸はミリサイズでした。
なお残念ながらスイッチのつまみの色は、大改造になりそうなので黒のままで諦めます。


【ピックガードの取り外し:¥300(税抜き)】
39万円の超高級品に似せるため、またBeatlesの後半から現在も、ポールさんはピックガード無しなので、簡単に木ネジ3本で止まっているピックガードを取り外しました。
問題は残ったネジ穴の始末です。正しくは、きれいに埋めて再塗装すべきところではありますが、そうすると本体代より高くなりそうです。
かと言って穴があいたままなのは不細工なので、ピックガードを付けていた木ネジを戻しておきました。ただし、それだけだと目立つので、ネジの頭部分をボデー色に近いペンキで塗ってあります。(ダイソーでペンキ2色と筆を300円で購入)
【ロッドカバーの処理:¥0】
ヘッドのロッドカバーの三角形の黒いプラスチック部品に、Ignition Bassの場合、妙に安っぽいフォントで目立つ白色の文字が入っています。
なぜわざわざ余計なコストを掛け、本物の高級品と異なる装飾をするんでしょう。やはり39万円もお金を出してくれた人との差別化が目的でしょうね。
幸いにコスト削減のため、彫刻ではなく白ペンキで印刷しているだけなので消してしまいましょう。
手元にシンナーとかアセトンが無かったので、車用のコンパウンドで削り落としてみました。仕上げに最細目のコンパウンドで磨き直したのですが、若干表面の光沢が落ちた感じもします。でも、まあこれで特に問題ないでしょう。
注)フラットワウンド弦に買えてくれた前のオーナーさんが、なぜか3弦だけペグに巻き付ける方向が逆なんですよね。何か深い意味があるのでしょうか?
チューニングする時だけ違和感がちょっとあるだけなので、次回の弦の張り替え迄、このままにしておきます。→(後日談)やはり気持ち悪いので、普通の向きに巻き直しました。

【After】Ignition Bass改造後
まぁ、何てことでしょう!
たった400円(税及び御茶ノ水迄の交通費抜き)で、2万5千円のベースが39万円のベースそっくりになりました。(嘘です)まあ、どうせKanatecの腕前と聴力では差は分からないので、「見た目よければ全て良し!」です。

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